【2018】2010年度版 sca-自采访
【2018】2010年度版 sca-自采访
原名:2010年度版 すかぢインタビュー
收录于:素晴らしき日々~不連続存在~ オフィシャルアートワークス【2018ver】,p13-20
正文
这是主线剧情时隔七年的新作。
我深刻感受到这段时间有多么漫长,真的非常抱歉。
一上来就道歉(笑)。说起来,每次都有很多工作要做的你,这次负责了哪些工作呢?
这次并没有做太多各种各样的事情。主要是CG的增补作业(※1)和剧本。
增补(笑)。不过,这次的作品以剧本为主,是你一个人写的吗?
不,不是的。比如【Down the Rabbit-hole】的第一轮、幻想世界的剧情,那个部分最初是计划由藤仓先生撰写的。
就是体验版里公开的部分吧?可能有很多人在正式玩本篇之前就体验过了。那个部分是藤仓先生写的吗?
原本是这么计划的……但之后由于剧情结构多次调整,最后我进行了大幅度的改写。因此,已经无法分清到底是谁写的了,因为已经混合在一起了。
剧情结构改了好几次,原来如此。确实从整体上来看,《美好的每一天》的剧情结构非常复杂。
在策划阶段并没有发现问题……但实际制作时出现了一些细节上的矛盾。从这个意义上说,我觉得可能给藤仓先生带来了麻烦,毕竟剧情是因为我们的需求被改动了。
整体上有很多搞笑的场景,那部分是由谁负责的呢?
剧情相当混乱,已经无法分清是谁写的了,应该说是两人都混合创作的。
藤仓先生还写了其他部分吗?
没有,藤仓先生只写了那个部分。部分场景,特别是凌辱剧情部分,请文音先生帮忙写了,他之前在《电视消失的日子》中写过调教场景。我个人很喜欢《电视消失的日子》……所以这次也请他写了一部分凌辱系的剧情。
听说你很喜欢《电视消失的日子》这部作品。
是的,比如调教项目之类的,我写了大纲,然后由文音先生进行具体化,这样的过程中诞生了“穗坂七海”这个角色,我对她有着很深的感情。这次,文音先生还根据我提供的大纲写了【Looking-glass Insects】的HAPPY END剧情,但也随着整体大纲的变更而进行了大幅修改。很抱歉,已经完全不一样了。
那么总体来说,有多少是你写的呢?
在3000kb的内容中,大约2500kb是我从零开始写的……实际上细节上的数值我也不是很清楚,或者说也不想知道(笑)。
为什么不想知道呢?
因为写作时的记忆会闪回(笑)。
也就是说,写剧本的过程非常辛苦吗?
辛苦到不想回忆的程度。另外剩下的450kb进行了修改,而剩下的50kb是直接使用了其他人写的剧情。
那剩下的那50kb是什么呢?
完全没有修改的H场景,是清川老师骑自行车的场景。
这种内容在这里说不好吧,会不会剧透?不过即使提到“骑自行车的清川老师”,在玩过游戏之前应该也没人明白在说什么。那个场景是文音先生写的,但我读的时候笑了出来。
2500kb加上修正的450kb,对于一个人来说,量还是挺大的。你以前有负责过这么多内容吗?
没有。像《モエかん》的整体量大约是2300kb的剧本,而我负责的部分只是写了一些莉妮亚和冬叶,以及铃希的剧情大纲和剧本的修正而已……这次的《美好的每一天》的担当量完全是不同数量级的。
原来如此,所以很辛苦吗?
是的,不仅是量的问题……内容也很沉重……精神上承受了巨大的负担。
确实是个非常复杂的故事。本作的故事分为六个章节,每个章节并不是完全独立的故事,而是紧密相连的。
这种部分也很辛苦,但更难的是,我以前从未像这次一样深入地与每个角色对峙、写下他们的故事,以至于感觉这些角色的性格和命运完全延续到了现实生活中……总之有很多困难。
听起来确实很不容易。特别难写的章节是哪个呢?
【Its my own Invention】非常困难。
是问宫卓司的章节吧。
那个章节是橘希实香拯救了我。如果没有她的出现,不论是卓司还是我都可能一筹莫展。所以对卓司来说,甚至对我来说,希实香都是救赎。另外【Looking-glass Insects】的BAD END也很艰难。我觉得比起写作,查资料的过程最让人痛苦。
查资料的时候痛苦吗?
简单来说,调查“欺凌”和“性暴力”的事实,真的让我感到绝望。
原来如此,【Looking-glass Insects】中高鸟柘榴和橘希实香的对抗是关于“欺凌”的。不过,即便感到绝望,也查资料写下这些剧情的原因是什么呢?
如果要用一句话来概括这次的主题,那就是“幸福地活下去!”我相信如果大家玩到最后的话,会理解这句话的含义。虽然如此,这次我为每位女主角和主角都准备了HAPPY END。为了这一点,我觉得表面浮浅的绝望是无法让人真正感受到的。如果作为作者的我自己以及角色们不真心面对那种情况的话,就算通关了,也不会让人感觉舒畅吧?
总的来说,你是不喜欢那种日常系轻松故事吧(笑)。
完全不是这样。个人来说,我更喜欢日常轻松系的故事。我只是不喜欢为了让故事看起来严肃而刻意加入的那种“半吊子不幸”。如果是这样的话,我宁愿整个故事都没有严肃的部分。我觉得为了治愈而存在的作品就应该专注于治愈。
那为什么这次的作品在时隔七年后却没有做成完全轻松的故事呢?
七年空白的原因,表面上看是公司的问题(※2),但从我自己的角度来看,是在《モエかん》之后,我失去了继续写剧本的能力。
写不出来了吗?
是的,关于“恋爱”、“幸福”以及“真实的东西”的故事,我已经写不出来了。可能是因为我写了《终之空》吧。那部作品把当时我心中所有的“疑问”都呈现出来了。这些疑问中自然也包含了关于“恋爱”、“幸福”以及“真实的东西”等使故事成为HAPPY END的要素。
也就是说,刚出道时的作品就否定了故事的HAPPY END。
在美少女游戏中,如果否定了“恋爱”、“幸福”、“真实的东西”,再加上“家庭之爱”或“友情”等等,那只能写BAD END。事实上,在《终之空》中提出的那些疑问群之后也没有得到任何明确的答案。
这就是在《モエかん》中彻底崩溃的原因吗?
我觉得在《モエかん》的冬叶剧情中就出了问题。我写那个剧情时,决定性的偏差就已经出现了。
听说藤仓剃一先生正是因为对冬叶剧情的感动才加入了ケロQ。
对我作为编剧写得崩溃的剧情感到感动然后加入公司,这也算是命运的安排吧(笑)。
你说的“崩溃”指的是什么呢?
在制作《终之空》时,有人对我说:“现实已经很痛苦了,为什么在故事里还要让人感受到痛苦?”最初这句话并没有对我产生多大的影响,但之后随着作品的发表,这个声音越来越大。作为制作商品的人,却给用户带来过度的痛苦,这让我感到恐惧。即使是假的也好,即使我自己不能认同,也应该制作一部只有“治愈”的作品吗……在这种矛盾中,在没有给出《终之空》中所写的那些疑问的明确答案的情况下,我写了冬叶的剧情。
我记得冬叶的剧情并没有那么多的“恰如其分”的安排……如果你这么说的话,那《H20 FOOTPRINTS IN THE SAND》中你负责的早见的After路线(※3)是不是更与《终之空》的思想相矛盾呢?
这可能是我自己的任性,但那个时期《终之空》所提出的所有疑问在我心中都已经解开了。而且最重要的是,我当时并不是主编剧,所以也没有那么大的压力去写。
原来在《H20 FOOTPRINTS IN THE SAND》时期就已经解决了这些问题(笑)。
是的,所以我觉得如果不把解决方案总结成作品,就无法作为主编剧继续创作下去。如果不能跨越《终之空》的疑问……说实话,是不可能写出《樱之诗》这样的大作的。所以在《美好的每一天》这部作品中,我为每个章节都安排了HAPPY END。不过,一旦迎来HAPPY END,那章节就无法再继续发展。故事总是在遇到糟糕的结局后,继续发展下去。在所有的终点,最远的地方,才能找到“幸福地活下去!”这句话的真正意义。我个人认为这也展示了我对“现实已经很痛苦了,为什么在故事里还要让人感受到痛苦?”这句话的回答。
坏结局反而是推动故事进一步发展的必要条件,这真是一个意味深长的作品。
虽然这么说,这其实只是故事结构上的问题……简单来说,一旦迎来了HAPPY END,故事就没法再展开了。如果在此基础上开始一个轻松的日常故事,那还可以……但遗憾的是,《美好的每一天》并不是这样的作品。
那么在之后的作品中,会有这种方向的可能性吗?
我的下一个主要作品要么是《樱之诗》,要么就是公司破产。
破产(笑)。
老实说,这次的《美好的每一天》投入了太多资金,公司现在面临巨大的危机。我自己主导作品的制作,从经营的角度来看几乎就是在让公司功能失效,所以这次的作品真的非常危险。现在就是“要倒就倒吧!”的感觉(笑)。
作为经营者请避免倒闭(笑)。话说回来,听说《樱之诗》的剧本比这次的作品还要长。
最好的情况是长度是《美好的每一天》的五倍……最坏的情况可能会膨胀到两倍……不过我个人不喜欢长篇游戏,所以想尽量避免这种情况。
你不喜欢长篇游戏吗?
嗯……应该说玩起来觉得很累吧……当然,好的长篇作品是非常好的……比如《FATE》、《CLANNAD》还有《最果てのイマ》等等,举例的话没完没了。
确实都很长。
尤其是《FATE》,这么复杂、这么长的故事,一个人能写出来,我觉得大概是脑构造和常人不同吧。而我总是会忘记自己写过的内容,一听到“整合性”这个词就想当场趴下。
那这次在整合性方面如何呢?
我检查了大概三周,但也不是很清楚……感觉就像不管抓来多少只白天鹅,都无法证明“所有的天鹅都是白的”……不过至少我可以说“没发现矛盾!”“可以明确表述的都清晰表述了!”(※4)(笑)。
听说这次收录的词汇量也很庞大。
是《H20》的将近三倍,是《しゅぶれーむ》的两倍多。
收录过程辛苦吗?
遗憾的是,由于其他工作实在太忙,我只去了一次。收录完全交给了藤仓先生和柚子璃刃先生,真的非常抱歉。另外,我觉得声优们也很辛苦。
确实很长啊。
不仅是长度的问题,故事结构也非常复杂,这样把部分剧情分开让他们去“演绎”时,可能会不太明白内容的意思。实际上,有位声优因为失误没有拿到完整的剧本,那时候她对剧情完全是“?”的状态,直到拿到完整剧本,才终于变成“!”的状态。
听说声优们也对这次的作品评价很高。
听说有位声优在杂志的闲聊中提到过。另外,录音结束后也收到了夸奖的邮件,这真的让我很高兴。
那真是令人高兴呢。
与其说高兴,不如说感到害羞……有些抱歉,或者说不知该怎么形容……为什么会这么想呢?回头看的话,错别字、漏字真的很严重。以我的能力来说,在那个期限内写出这样的剧本是难免的……但看到糟糕的文本,我真的对这些演员感到不安……心想应该把文字再改好一点的。
下次作品要加油哦。
是的,下次的作品……不过在我的作品出来之前,还会有其他编剧的几部作品,但我做的就是《樱之诗》。
《樱之诗》会是一个怎样的故事呢?
相对于《美好的每一天》的非日常,《樱之诗》会是直面日常的作品。在《樱之诗》中,“幸福地活下去!”依然会是作品的核心,但除此之外,我认为也会讲述一些更加理所当然的事情。
更加理所当然的事情吗?
是的,《樱之诗》就是要写一些理所当然的事情。我认为这其实就是“描写人类”。这就是《美好的每一天》之后的风景。
这话真是意味深长。现在我已经很期待《樱之诗》了。
是的,只要公司不倒闭,应该能发布。
你老是提到这个……
真的很困难啊(笑)。
原文
メインシナリオでは7年ぶりの新作となります。
とても大変な年数だと痛感しております。大変申し訳ありません。
いきなり謝られまして(笑)、それはそれとして毎度いろいろな仕事をこなすすかぢさんですが、今回はどの様な仕事を担当されたのです
今回はそんなにいろいろやったわけでもありません。主にCGの水増し作業(※1)とシナリオです。
水増しって(笑)。それはそれとして、今作品はシナリオメインという事ですが、お人で書かれたのですか?
いいえ違います。たとえば【Down the Rabbit-hole】一巡目、幻想世界のシナリオです。あそこは当初藤倉さんのシナリオで作成される予定でした。
ちょうど体験版で発表されているバートですね。本編をブレイされる前にやられた方も多いと思います。あの部分は藤倉さんが書かれたものなのですか?
その予定だったのですが……その後、シナリオの構成に何度か変更があったため、最後に僕が大幅な書き直しを施しました。ですのでどちらかが書いたシナリオという事も無いぐらい混ざり合っています。
構成に何度かの変更ですか、なるほどたしかに「素晴らしき日々」全体のシナリオを読んだ感じ、かなり複雑な構造をしていると感じました。
プロット段階では見つからなかったのですが……実際作ってみると細かい矛層が出てきまして、そういった意味では藤倉さんには迷惑をかけたと思っています。こちらの都合でシナリオを改変したわけですから……。
全体的にギャグっぽいシーンが多いのですが、それはどちらが担当されたものなのですか?
混沌としていてどちらかがという事はありません。かなり混ざり合ってます。
他に藤倉氏が書いた部分はあるのですか?
いいえ、藤倉さんはその部分だけです。シーンの一部、特に陵辱シナリオを「テレビの消えた日」で調教シーンを書いていただいた文音さんにやっていただきました。個人的に「テレビの消えた日」は好きだったので……今回も一部陵辱系のシナリオを書いていただきました。
すかぢさんは「テレビの消えた日」がとても好きだと発言されていると聞きます。
調教項目などボクがブロットを書かせてもらって、それを文音さんが形にするというものだったのですが、その工程によって生み出された「穂坂七海」というキャラクターには愛着があります 今回、文音さんには他にボクがブロットを用意した形で【Looking-glass Insects】の HAPPY END のシナリオを書いていただいたのですが、これも全体のブロット変更に合わせて大幅に変更になっています。申し訳ない事ですが、全然変わってしまいました。
すると全体的にはどのぐらいの分量がすかぢさんによるものなのですか?
3000kbのうち2500kbはボクがゼロから書いたものとなるのでしょうか…実際細かい数値は良くわからないというか…知りたくないと言いますか(笑)。
なぜ知りたくないのですか?
書いてた時の記憶がフラッシュパックしてきて(笑)。
という事は相当シナリオ執筆はつらかったのですか?
思い出したくないぐらいつらかったです。あと残り450kbを修正、そして50kbをそのまま他の方のシナリオを使わせていただきました。
その中途半端に残った50kbは?
まったく修正していないHシーンがあります。ちゃりんこ乗る清川先生のシーンなんですけど。
それってここで書いたらまずいでしょう。ネタばれになるのでは?ちゃりんこ清川先生と書いてもゲーム本編をやってみるまで何の事かわからないと思います。あのシーンは文音さんに書いていただいたのですが、読んでて笑ってしまいました。
2500kbそして修正450lbという分量は一人で書くには多めだと思います。これほどの分量を一人で担当された事は今までにも?
ありません。「モエかん」の全体量が2300kbぐらいのシナリオ分量でしたが、ボクの担当はリニアと冬葉、それと鈴希のプロットとシナリォの修正程度ですから……今回の「素晴らしき日々」はまったく桁違いの担当量だと思います。
なるほどそれで大変だったのですか。
いや、量もなんですけとど……内容が内容なんで……精神的にものすごい負荷がかかりました。
大変な複雑構造をしている物語ですからね。本作の物語は6つの章で分けられていますが、それぞれが完全に別々の話では無く、かなり密接な関係を持っています。
そういう部分も大変だったのですが、それ以上に今までに無いぐらいそれぞれのキャラクターと向き合ってシナリオを書いたので、そのキャラクターの性格や運命をそのまま現実世界に引きずられる様な感覚に陥りまして……何かいろいろと大変でした。
それは大変そうですね。特に書くのが大変だった章は?
【Its my own Invention】とか大変でした。
問宮卓司君の章ですね。
あの章は橋希实香に救われました。彼女が出てこなかったら卓司も僕もどうにもならなかったと思います。だから卓司にとっても僕にとっても希实香は真の救いだったと思います。あと【Looking-glass Insects】の BAD END のはつらかったです。あれは書く事よりも資料を調べてる時が一番つらかったと思います。
資料を調べる時がつらいのですか?
端的に言うと「いじめ」や「性暴力」の事実を調べてて本当に絶望的な気持ちになりました。
なるほど、【Looking-glass Insects】内で高鳥ざくろと橘希实香が戦うのは「いじめ」ですからね。それにしても、絶望的な気持ちになってでも資料を調べてシナリオを書かれる理由は何でしょうか?
今回のテーマを一言でまとめるならば、「幸福に生きよ!」です。その言葉の意味は最後までやっていただければ理解していただけると信じて、それはそれとして今回は、それぞれのヒロインや主人公に必ずHAPPY ENDを入れてます。そのためには、表面をなぞった様な薄っぺらい絶望では巻えてしまう気がするのです。ライターである自分自身もキャラクターも本心からその状況と向き合わなければ、クリアしても気持ちよく無い!みたいな感じでしょうか?
つまるところ日常系ゆるゆるはあまり好きでは無いという(笑)。
それは完全に誤りです。個人的には日常ゆるゆる系の方が好きなんです。ただ、物語をシリアスにさせるための中途半端な「不幸」が嫌いなだけなんです。それならばシリアスなんて無い方が良いと思います。癒しのための作品は癒しに徹するべきであると倒人的には思います。
それならば、逆に何故7年ぶりの作品を完全ゆるゆる系の物語にしなかったのでしょうか?
7年のブランクがあったのは結果から見れば会社的な問題(※2)なのですが、自身を鑑みると「モエかん」以後はシナリオを書く事が出来なくなったのが原因だと思います。
書けなくなったのですか?
「恋愛」や「幸福」「真なるもの」といった物語をはい、書けなくなりました。たぷぶん「終ノ空」を書いてしまったからだと思います。あの作品は僕が当時感じていたありとあらゆる「疑問」を形にした作品です。その疑間には当然の様に「恋愛」や「幸福」「真なるもの」といった物語をHAPPY ENDたらしめる要素も含まれてます。
つまり、デビュー作をしていきなり物語のHAPPY END否定してしまったというわけですね。
美少女ゲームにおいて「恋愛」「幸福」「真なるもの」あと「家族愛」とか「友情」とかそんなもん否定してたら、BAD ENDしか書けなくなります。実際作品中でもその後も「終ノ空」で提示した疑問群は何ら明確な答えを出す事も出来ずにいました。
それが「モエかん」で完全に破綻したというわけですか?
「モエかん」の冬葉シナリオがまずかったと思います。あのシナリオを書いた時に決定的なズレが生じてしまったと思います。
冬葉シナリオに感銘を受けてケロQに入社します。あのシナリオを書いた時に決定的なズレたのが藤倉剃一氏と聞きます。
僕がライターとして破綻してしまったシナリォに感銘を受けて入社すると言うのも何の因果でしょうか(笑)
すかぢちさんが言う「破綻」というのはどういったものなのでしょうか?
「終ノ空」を作った時に言われた事が「現実がつらいのに、何で物語の中までつらい思いをしなければならないんだ」だったんです。最初はこの言葉はそれほど僕に響かなかったのですが、その後作品を発表するたびに大きくなっていきました。商品を作る人間がユーザーに過度の苦痛を与えてしまう事に対する恐俺、嘘でも良いから、自分が納得出来なくても良いから「癒し」だけの作品を作るべきでは無いかという疑問……そのジレンマが「終ノ空」で自分が書いた事に対する明確な答えも無いまま冬葉シナリオという物語を書かせてしまった。
冬葉シナリオがそれほどご都合主義的であったという記憶は無いのですが……それを言うのでしたら「H20 FOOTPRINTS IN THE SAND」ですかぢ氏が担当されたはやみアフタールート(※3)の方が「終ノ空」の思想と相反すると思われます。
勝手な話なのですが、あの時期には「終ノ空」で提示した疑間が倒人的にはすべて解消されていましたし、何と言ってもメインライターでは無かったので気負うこと無く書く事が出来ました。
なるほど、「H20 FOOTPRINTS IN THE SAND」時点ではすでに解決されていたのですか(笑)。
はい、だからその解決策を作品にまとめてからで無ければ、メインライターとして今後作品を作る事は不可能だと感じました。「終ノ空」の疑間を乗り越え無ければ……ぶっちゃけ「サクラノ詩」という大作を書く事は不可能だなあ。だから「素晴らしき日々」という作品はそれぞれの章にかならずHAPPY ENDを入れました。ですが、HAPPY ENDを迎えるとそれ以上章は進めません。物語は悪い終演を迎えるたびに、さらなる物語へと続きます。そのすべての先、一番先にある物語に「幸福に生きよ!」の真なる意味が見出される。個人的には「現実がつらいのに、何で物語の中までつらい思いをしなければならないんだ」と言う言葉に対する僕の解答が示されていると思います。
悪い結末こそが物語をさらに先に進める必要条件とはかなり意味深な作品ですね。
とは言ってもそれは物語の構造上の問題でして……簡単に言えばHAPPY ENDにしたらそれ以上話は広がりませんよね。そこから日常系ゆるゆる話をはじめるなら良いのですが……。残念ながら「素晴らしき日々」はそういう作品では無いのてで……。
次回作以後ではそういった方向もありうるのでしょうか?
僕のメインの次団作は「サクラノ詩」か会社が倒産しているかのいずれかです。
倒産って(笑)。
正直、今回の「素晴らしき日々」はお金がかかりすぎているので会社的に大ピンチです。自分がメインで作品を作るという事は、経営的な部分でかなりの機能不全を起こす事と同義なので今回の作品は非常にやばいです。つぶすなら今だ!みたいな感じです(笑)
経営者として倒産は避してください(笑)。それはそれとして「サクラノ詩」は今回の作品よりも長いシナリオだと聞いてます。
良くて「素晴らしき日々」の5倍……最悪2倍ぐらいまでふくれあがるかもしれませんが……ボク個人が長いゲーム嫌いなので、そういう事態は避けたいです。
長いゲームは嫌いなのですか?
いや……なんというかブレイしてて大変だと思うので……もちろん長く良い作品は良いのですが……「FATE」とか「CLANNAD」とか「最果てのイマ」とか…あげればきりは無いのですが。
たしかに長いですね。
特に「FATE」とかあんな複雑で、あんな長い物語を一人で作れる人はたぶん脳の構造が違うと思います。僕なんて自分の書いた事を片つ端から忘れていくので「整合性」なんて言葉を聞くとその場でひれ伏したくなります。
今回はどうですか整合性については?3週間ぐらいチエックしまくったのですが、良く分かりません…気分的には白い白鳥を何匹つかまえて来ようと、「すべての白鳥は白い」の証明にはならない…を実感しまくりな感じですね(笑)。とりあえず「矛肩は見つからなかった!」「明晰に語り得るものは明断に語れた!」(※4)と思います(笑)
今回収録ワード数も膨大だったと聞きます。
「H20」の3倍弱。「しゅぶれーむ」の2倍強ありました。
収録は大変でしたか?
残念ながら、他の仕事が半端ない事になっていたので、一回しか行けませんでした。収録は藤倉氏と柚子璃刃氏に任せっきりでした。大変申し訳無い。あと声優さんも大変だったと思います。
長いですからね。
長いのもあるのですが、ともかく複雑な構造な物語なので、部分部分切り離されて「はい、演技してください」と言われても意味が分からなかったと思います。実際とある声優の方が、手違いで最後までシナリオが届かなかったのですが、その時点では「?」なシナリオだった様です最後まで届いてやっと「!」と思っていただけたと聞きました。
声優さんにも好評であったと聞きます。
とある声優さんが雑誌の雑談で言及してくださったと聞きました。あと、収録後お褒めのメールをいただきました。それはうれしいですね。
それはうれしいですね。
うれしいというか、恥ずかしいですね。申し訳ないというか、何というか……。なぜそう思われるのですか?読み返すと、まぁ誤字脱字がひどいんですよ。まあそりゃあの期間内であのシナリオ書けば、僕の能力なら当然なんですけど……でもひどい文章とか、こんなものを演技させられる方々が不欄でなりません……もう少し文章どうにかしろよと。
次回作ではがんばりましょう。
はい、次回作……まあ僕の作品が出る前に別のライターさんの作品が何本か出てしまうのですが、でも僕が作るのは「サクラノ詩」です。
「サクラノ詩」はどんなお話になるのでしょうか?
「素晴らしき日々」の非日常に対して、日常と向かい合う作品となると思います。「サクラノ詩」でも「幸福に生きよ!」は作品の柱となると思いますが、でもその先の事、もっと当たり前の事が語られると思います。
当たり前の事ですか?
はい、当たり前の事を書くのが「サクラノ詩」という作品です。それはそのまま「人間を書く」という事に他ならないと思います。それは「素晴らしき日々」の先にある風景であると思います
なかなか意味深な言葉ですね。今から「サクラノ詩」が楽しみです。
はい、会社が倒産しなければ出ると思います。
そればっかりですね……。
いや……本当に大変なんですもん(笑)。
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